年の劫よりカメックスの甲

長い年月を経てもカメックスの魅力は不変である

ヒストリアカップ2016*Resurrection!使用パーティー紹介

7月31日、遂に初代ポケモンVCの祭典、ヒストリアカップ2016*Resurrection!が開幕。


丹精込めて育て上げたポケモン達のために、「今回も何かしらの足跡を残すぞ!」という意気込みを胸に会場へと向かう。


無事に到着し、参加者さん達の挨拶が済んだ後クレアさん、そらさんによるエキシビションマッチが始まりました。


最後の最後までどちらが勝つか分からないような熱い展開で、更に仕様の勉強にもなった素晴らしい試合でしたのでぜひご覧ください。

【予選~決勝トーナメント】※試合の詳細は後ほど!
エキシビションが終了し、一定の自由時間の後いよいよ予選がスタート。毎試合壮絶なバトルが繰り広げられ、興奮の連続でした。


厳しい戦いにも関わらず、開幕から6連勝。最終戦は敗北するも、全7試合中6勝1敗で予選を1位通過!


その後、決勝トーナメントまで時間があったので、フレ戦をすることに。予選で選出できなかったポケモンの使用感を試せましたし、無事勝利してトーナメント戦への弾みをつけることができました!


ベスト8も出揃い、激戦をくぐり抜けてきた者同士の意地と意地のぶつかり合いが始まるのであった。


選出には頭を悩ませましたが、準々決勝、準決勝いずれも自分のペースに持ち込み、勝利を収める。


そして決勝戦、まさか二大会連続でここまで来られるとは想像していなかったです。泣いても笑っても本日最後の試合、今までやってきたこと全てを出し尽くす気持ちで挑みました。



結果は…なんと優勝!!同時に初代ポケモンVCの大会二連覇を成し遂げました!


私には身に余る光栄で、感謝の言葉がいくらあっても足りませんが、主催のゴールドさん、スタッフの皆さん、参加者の皆さん、本当にありがとうございます!


ポケモンを好きで良かった、ポケモンに出逢えて良かった」、と心の底から思いました。



このあと私の使用構築を紹介いたしますが、もし先のエキシビションが無ければ全く違う結果になっていたことでしょう。私にとって本当に大きな影響を与えた試合でした。


【構築紹介・解説】
★ダースラプゴン55トリプルエース・50マルジュラケンタ構築

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7月中旬頃にはパーティーの構想は固まっていたものの、エントリーシートに記入するメンバーは予選開始寸前まで非常に悩み、当初カビゴンマルマインの枠は別のポケモンを使う予定でした。(詳しくは後述)


カメックスが居ないじゃないですか!」と当日言われましたが、今大会はカメックスの苦手なルージュラをはじめとする氷タイプや電気タイプが大幅に増えるだろうと踏んでいたため、パーティー入りは見送ることに。勿論、構想段階では候補に入っていたのですが、相棒ですから何も出来ずに(技を出す間もなく)倒されるということを避けたかったのです。


えりきゃんオフの環境ではカメックスが上手く機能し、優勝に大きく貢献してくれました!どんなに動かしにくいと言われているポケモンでも、適材適所で運用すれば可能性はあるということですね。しかし今回、残念ながら構築入りは叶わなかったので、カメックスのためにも頑張ろうと誓いました。


ノーマル、電気、氷タイプ各2匹ずつという偏った編成、ケンタロスやスターミー等と比べ、Lv55で採用されることが少ないサンダースとラプラスといった、ある意味賭けに出た構築ですが今大会の環境に上手く対応できたので、結果的に正解だったと思います。


では、パーティー紹介に参りましょう!※NNの由来についてはTwitterで後日お話させて頂こうと考えています(^ω^)



・サンダース(ミイナ) Lv.55 個体値 H15-攻5-防15-素15-特15
実数値 187-116-122-199-177

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えりきゃんオフ最大の功労者!ヒストリアカップ用のパーティーを考え始めた当初から確定していた枠で、Lvは確実にスターミーを倒す&ミラーを制したかったため55に決めたのですが、クレアさんも55サンダースを採用していて驚きました。


今回は出番こそ少なかったが選出した試合では大活躍し、スターミーやラプラスフリーザーへの圧力は相当なものであったと手応えを感じています。


実は、地面タイプへの対抗策として物真似を採用していたのですが、電磁波の方が使う場面は多いと思ったし、地面入りの相手はラプラスに任せれば良いという結論に至りました。電磁波のPPを増やせていないのは予選直前の自由時間に変更したからです(笑)


初代ポケモン第二の相棒として、今回構築に組み込めなかったカメックスの分まで頑張ってくれて本当に嬉しく思いました!(^∀^)

I love サンダース!!

選出回数 11戦中3回 フレ戦1回 決勝トーナメント2回


ラプラス(ラプランス) Lv.55 個体値 15-15-13-15-13
実数値 259-149-141-122-158

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今回のMVP。この子のおかげで予選(全試合選出)を突破できたと言っていいほど目覚ましい活躍でした。安定して強かったのは勿論、相手を凍らせた場面も多く運にも恵まれていました。


55での採用理由としては、
①火力と元々高い耐久を更に高めるため。
②ミラーでの同速対決を極力避けたかったのと、サンダースの10万ボルトを確実に耐えるため(サンダースのLvがラプラスと同じだと10万ボルトが急所に当たった時、一撃で倒されてしまう可能性が高い。55ラプラスは51サンダースの10万ボルトまでなら急所に当たっても確定で耐える。)
③エースが凍らされると、ショックが大きい&挽回するのが難しくなるため凍らないエースは最低一匹いた方が良いと感じた。


蓋を開けてみれば、ラプラス(50が多かったと思う)はケンタロスに次ぐ使用率でサンダースも50・51が多かったため、環境予想も上手くいったと言える。


苦手な相手が少ない(天敵はルージュラ、サンダース、一撃必殺持ちだが逆に言えばその他のポケモンに対してはかなり強気に出していける)ことがラプラスの最大の強みであり、それを肌で感じることができたのは大きな収穫でしたし、この子の真価はLv55で発揮されるのだと実感しました。

選出回数 11戦中7回 予選7回


カビゴン(しおこうじ) Lv.55 個体値 15-15-13-7-11
実数値 292-177-125-79-123

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この枠には本来、キュウコン(主にルージュラや電気対策)を入れようとしていたのですがエキシビションで、そらさんのフーディンを見たあとに自分のパーティーを確認した際、フーディンが重いことに気が付いたため咄嗟に耐久も高く、物理で攻められるカビゴンに変更しました。


初めはカビゴンを使う予定では無かった(候補には入っていた)ことから、吹雪を覚えさせていなかったため急いでメインから回収用ロムに送り、何とかバトルに出せる状態に。※PPが増やせなかったのはそれが理由で、予選開始1時間を切った頃の出来事です(笑)


出番は準決勝の1回のみでしたが、充分過ぎる活躍を見せてくれました!覚えさせるイメージの少ない影分身を敢えて採用することで、意表を突く作戦も成功しましたし、金銀ほどじゃないとはいえ、やっぱりカビゴンは強かった、という所を見せられて良かったです♪(^ω^)

選出回数 11戦中1回 決勝トーナメント1回


マルマイン(マルお) Lv.50 個体値 15-9-9-15-15
実数値 166-95-115-191-131

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構想段階では初めからマルマインを使おうと決めていたのですが、途中でラッキーも捨てがたいと思うようになり、しまいには行きの電車内で選手控え室(BOX6)のマルマインを予備選手控え室(BOX8)のラッキーと入れ替え、エントリーシートにも最初はラッキーと記入していました。


先述したカビゴンの準備を終えたあと、冷静に自分のパーティーを見直して思ったことは「ルージュラとラッキーの組み合わせでは、いくら特殊メインの環境とはいえあまりにも物理方面に対して脆すぎる」ということでした。


今回は地面タイプも増えそうな気がしていたので、電気2枠はリスクが高い?と考えたためラッキーという発想になったのだが、吹雪で氷像になる可能性も高いし、地面は攻撃が高かったりダグトリオのように地割れでの一発もあるのでむしろ危険なように感じた。


総合的に見てマルマインの方がスターミーへの圧力もかかり、電磁波による牽制も魅力。大爆発もイワークゴローニャサイドン、ゲンガー以外には通りが良いので、やはりマルマインの素早さと急所率の高さを信じることに。


終わってみれば、圧倒的な選出率を誇る結果となりました。何より素早いポケモンは先発起用がしやすいですし、サンダースと違い地面タイプも相手次第では大爆発急所で倒せる可能性もあるため弱い訳が無かったです。

選出回数 11戦中10回 予選7回 フレ戦1回 決勝トーナメント2回


ルージュラ(まさコング) Lv.50 個体値 15-9-11-15-15
実数値 171-95-82-146-146

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NNを付けたかったので双子島(出現率1%)でスプレー厳選。数日掛かったものの、想像以上に良い個体をゲットできたので大満足!


えりきゃんオフ以降、注目度が一気に高まり気付けばケンタロス・スターミー・ルージュラの三つ巴になっていたように思う。かく言う私も今回の構築を考える上で、如何にしてこの三体に対応するかを重点に置いていた。


実際に使って見るまでは分からなかったけれど、有利対面を作ることができれば本当に強い。意外と先発起用もしやすいことが今大会で明らかになった。低レベルで全抜きが狙えるのはルージュラくらいしか居ないと思います。初代ポケモンにおける対戦環境の鍵を握っていると言えますね。


初代最強候補なのは間違いないですし、限られてはいますが対策法はちゃんとあるので絶妙な立ち位置に居るポケモンだな、と感じました。

選出回数 11戦中8回 予選5回 決勝トーナメント3回


ケンタロス(ぎゅうた) Lv.50 個体値 14-13-15-15-14
実数値 180-149-146-161-120

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かなり長い間サファリに籠ったけど、採用に値する個体が来なかったためNNを付けることは断念…。(^_^;)


その後ぎゅうた厳選で良個体を引くもサファリ厳選の疲れからか、その時は何も考えず育成してしまったため、55までレベルを上げてしまう。


50で使おうと思ったのは7月も下旬に差し掛かった所でしたが急いでもう一度ぎゅうた厳選を始めました。そして運良くヒストリアカップ3日前にこの個体が出てくれたので何とか間に合わせることが出来ました。(間に合わなかった場合は55ケンタロス、50サンダースにしてマルマインの代わりにナッシーorウツボットを入れてみようかなと考えていました)


正直、ケンタロスはどのレベルで採用するか一番迷いましたがサンダースをエース起用したかったので、そうした場合ケンタロスを55にしてしまうとサンダースとの同時選出が出来なくなりますし、50にすることで選出の幅も広がり、ケンタロス自身も、のし掛かりの麻痺や、吹雪凍結での起点作りが可能なため選択肢としては十分ありだと思うようになりました。


個人的にはルージュラ対策もケンタロスに一任するのではなく、パーティー単位で対抗するのが良いと思っている。※例としてはマルマイン等で相手ルージュラを電磁波で麻痺させ、そのあと眠らされなければそのまま攻めるか分身を積み、眠ってしまった場合はすかさずエースに入れ替え、複数催眠が出来ないルールを最大限利用し逆に分身展開の起点にする。


ケンタロスミラーはレベル差がついていようと結局の所は吹雪に頼るしかないので、Lv55が最強、という訳ではないです。ケンタロスは低レベルでも強いので、自分のパーティーに応じて調整するのが良いと思います!

選出回数 11戦中4回 予選2回 フレ戦1回 決勝トーナメント1回



【パーティーについての感想・反省など】
今回の構築も最終的に初代公式大会のチャンピオンである宮沢徹さんが使用した55トリプルエースを参考にしましたが、トリプルハーフ(53)エースも構想の中にあったので使って見たかったなあという思いはあります。


低レベルケンタロスは使いやすかったのに、あまり選出できていなかったのでもっと積極的に出すべきでした。あと、せっかくの神個体スターミー(技も一応サイコキネシスから吹雪に変更していた)が一度も出番の無いまま第一回ヒストリアカップが終わってしまったので、今後何かの形で使ってあげたいですね…(^_^;)


技構成を見て頂くと一目瞭然ですが、全員に影分身を覚えさせています(笑)これは一撃必殺技対策(初代の一撃必殺は命中率・回避率依存のため)と、吹雪や催眠技を回避する確率を上げ、どんな場面からでも展開できる(一発逆転を狙える)ようにするためです。更に、マルマインカビゴンなどが使うことで意表を突く意図もありました。


と言っても私は長期戦を好まず、短期決戦が望ましい(一手たりとも気の抜けない試合が殆どで、一戦あたりの消耗が激しいため)と思っていて影分身や小さくなるは余裕があれば積む程度にしておき、基本的には攻めの姿勢を心がけています。



さて、そろそろ各試合の模様をお伝えしようと思いますが、パーティー解説が想像以上に長くなってしまったので記事を分けることにしました。試合内容はダイジェスト&お相手のパーティーを見て考えたことを主に書いていきます!(`・ω・´)


▶ TO BE CONTINUED